8月6日



ジュネーブ着
湖畔の遊園地 なんだかアラブ人や韓国人等が多い、、。
コルヴの集合住宅とか見るがイマイチ、、。

8月7日

スイスパス15日360sf購入
Veveyへ。
コルヴの母の家がある街。
湖畔の22sfの宿。清潔でキッチン付き。
シヨン城へ。
中に入るとまるで中世の街角に入ったような雰囲気。
レマン湖に突き出しているので窓からの景色は湖と遠くに見える山岳風景。


ここが牢獄だったとは驚きだ。
アドルフロースの住宅は中に入れないと言うので諦める。

宿では色々無料になるチケットをくれた。
なんとジェットスキーまで無料でできるらしい!
エメンタールチーズと豚羊ソーセージトマトズッキーニ茄子のパスタ作って食べる。
夜はバイオリンをやってるリセエンヌ イタリア人 等と飲む。
皆ヴァカンスに来た高校生だったが、何故か違和感なくうちとける、、。

8月8日

母の家 コルヴ
レマン湖畔に建つ小住宅、、。




コルヴの机。

日本人のコがいて話す。
なんとHmの友人だった、、。
HmはH&deMでスタージュしてると聞いてビックリ。
スイスに留学してから音沙汰なかったのでどうしてるかと思っていたら、。
Hmは昨日までチューリッヒにいたけど、もう日本に帰ってしまったとのこと、、。

ローザンヌ カテドラル
不味いピザ

8月9日

ルツェルンへ。
カラトラバの駅。


ヌーベル劇場見学。


 

 



ヌーベルの新作ホテル。



半地下にあるレストラン。鏡を使って外部の景色を取り込んでいる。



夕食作る。ソーセージマスタードソースパスタ。

8月10日
朝、トースターにソーセージを入れ焼こうと思ったら、トースターがショートして壊れてしまう、、。
宿のおばさんはカンカンになって怒り狂っていた、、。散々誤るが、弁償しろと言うので仕方なく弁償、、。
この宿はルツェルンで一番安いのでまた来ようと思ってたけど何か気まずい感じになってしまった、、。

気を取り直してVALSへ!スイスで一番の目的地である。

途中クールで途中下車。
ローマ遺跡のシェルターみる。
 



木の架構に木ルーバー、トップライトの鉄製の篭が45°ふって上方から差込まれている。
木は全て金物で接合。
何か建築の原点のようなラディカリズムを感じる。
美術館の廊下


一見するとS造だが、木にシルバーペイント 鉄とかRCにはない温かみがある、、。

 

テルメヴァルス
バスの運ちゃんにここだよと言われて降ろされるが、普通のホテルが建っているだけ、、。
本当にここなのだろうか?と半信半疑で丘をのぼり、横の小路を進んでゆくと
切石で積まれた外壁が姿を現した。アプローチの階段も縦に積んだ石。


一泊入浴料込みで106sfというので泊まることにする。
小キッチン、バスタブ、作り付けの収納、3人まで泊まれる部屋に一人。


(注・ズントーの作ったものではない)

何はともあれもう7時。8時までのバスに直行。

石の空間、陰影の空間、、。
暗い中、下から水中ライトのエロティックな光が水の流れを反射し、石積みの壁に不気味な紋様を映し出している。


上を見上げると狭いスリットから光が直線に走る。


中央のバスでは、上方の青い光が妖しい空間を演出している。
小さな部屋に分かれたバスは各々違った演出がされている。
一番気に入ったのは黄色い花が水中に浮かんでいる部屋。
水中ライトのみで、倉又の空間を思い出す、、。
瞑想ルームはかなり暗い。フリッツラングの音がなかなか良い。
シャワー室 1 普通のシャワー 2 うたせ湯 3 ホース!
遊んでるなあッて感じ、、。
休憩室 上方に窓のもの 下方に窓のもの
全体としてかなり暗い、、。なにしろ水中ライトのみなのである。
迷宮性、官能性、神秘性、、陰影の美学、、エロティックな空間!
天井に走るスリットを見ていて気がついたのは、各部屋で構造を持たせて、大きなマッスとして建築を作っているのでは無く、
小さなものの集合としてつくっているという事。つまり全体として構造は切り離されているのだ。
その隙間が縦横に走る光のスリットになっている。
ただし、中央の青い光の空間だけは周囲の構造全体で支えるスラブとなっていた。
 

上に出てみるとスリットのトップライト部分はなんとガラスを載せてあるだけ!だいぶ割れてもいた、、。

 



久しぶりに(初めて?)ちゃんとしたホテルに泊まる。気持ちよいベッドで熟睡。

8月11日

St.venedictズントーの教会へ。


外壁がレンガだと思っていたのが木皮。


内壁は合板にシルバーペイント
木は全て金物で接合。集成材の柱。
 

木の葉の形のプランで、静的な空間。



そばに丸太を切り出した水汲みがあり共感。

VALSへ戻る。
日本人のコがいて少し話すとこれまたHmの知人だった、、。
今ロンドンで働いてるHと院生S。

8月12日

ダヴォスへ。途中日本人の建築学生と話す。
友人F(I事務所)にお世話になったと言っていた。
なんとも建築の世界って狭いんだろう、、、。

ギゴンゴヤーの美術館



 

光天井の裏側まで案内してくれた。



スポーツ施設、レストラン。

リヒテンシュタイン、バドーツへ。

8月13日
リカルドポッロ アートセンター


金属板が吊り下げられている。昔は風が吹くと音が鳴るようになっていたそうだが、
周囲の住民の苦情によってフィックスしたといっていた。
有機的曲線の組み合わせの空間でなかなか。




今はオフィスとして使われている。
社員の人に聞くと夏暑いという以外は気にいってるとの事。





ヴァドーツ城
中には入れなかったが丘の上に建つ姿は美しかった。

 

リヒテンシュタインは切手が有名らしい、、。





ザンクトガレンへ。


大聖堂、、カラトラバのバス停発見。



シャフハウゼンの滝の近くの古城YHへ。
8月14日



滝ボート なかなか凄い!
シャフハウゼン城 円形の城で地下空間がなかなか、、。


トップライトが良い。



ブレゲンツへ。

8月15日


ズントーの美術館 凄い!
ガラスの存在感!!!
もっと小さな割りだと思っていたのが、一枚一枚のガラスが大きく厚いのに驚く!
ダヴォスのギゴンゴヤーの美術館を見てあれを積層させていくとどうなるかと考えていたので、
まさにこれがそれを実現していたので驚く、、。



 

 

 

ルツェルンへ。

ヌーベルのホールで今日から音楽フェスティバルが始まるのだ。
ルツェルンフェスティバルは皆スーツ+ドレス
ポリーニ・アルゲリッチ・ムター・アバド等スーパースターが目白押し。
だけどそういうのはほぼソールドアウト。
今日の柿落としのチケットは余っていた、、。

 





ホールの中は白一色。
フォワイエは赤と黒、なかなか良い。
人が入るとより良い空間だと感じる。
大きく張り出した庇、湖を引き込む川、前の噴水、湖、、。
良い雰囲気である。
演奏は現代物そしてベートーベン、、。

終わって外に出ると花火が始まる。
日本の花火と大きく違うのは解説が無い事!
一気に連発する花火で始まり、20分位で終わる事。
でも綺麗だ。
大きさは小さいものばかりだったがたくさんを同時に打ち上げ、構成された花火。

8月16日

石の教会


外部からはただの白い石張りの建物にしか見えないが、
28mmにスライスした石を壁に用いており、
外からの光を半透過させバーントアンバーの美しい模様に包まれる内部空間を創り出している。





バーゼルヘ。

ティンゲリー美術館(ボッタ)
 

 



川沿いに面して張り出すブリッジ(スロープ)
大〜小 のパースペクティヴが効果的
ティンゲリーの自動記述っぽい作品
モーターエンジンで稼動するオブジェ
鉄の擦れる音、、動き、、

ラロッシェ社 H&deM
 

 



通りかかると今から建築家の為の内覧会があるとのこと
頼み込んで参加させてもらう。
一階の螺旋階段 美しい
その後ろの壁のブルーの色が鮮やか
天井 メタルメッシュ
建物の周囲に回されたH鋼のなかにはブラインドが収納されている。
SSGでガラスの手摺、、一部DPG
上の階の図書館や、地下の機械室、2階の会議室、、。
最後にパーティー。 タダ飯、、!

8月17日

バイエラー財団 ピアノ


思っていたよりもはるかに良かった!
特にジャコメッティの部屋!配置が完璧である。
まさにジャコメッティの作品の為にあるかのような部屋だった。
他にもクリムトの複製?があったり、モンドリアンの空間があったり、、。
peter koglerのヴィデオインスタレーション等、現代物も。
採光 屋根ガラス+ルーバーで調整;天井ガラス 3層構造、、。
DPGガラスボックスのEV 。

H&deMめぐり
シグナルボックス
 

、、もう5年前もになるが、とある設計事務所でバイトしてた時にこのファサードをコピーして
そっくりのものをつくろうとしてるプロジェクトの模型つくってた事があったなあ、、。
機関車庫 効果的な採光のトップライトだけで作品にしてしまうあたりさすが!






体育館(建設中)


スタジアム RCの仕上げの表情 ガラスの仕上げ。


 



建設中新スタジアム。






集合住宅
  

 





ファーマシー!DPGガラス面にグリーンのドット模様。


   

隣が何かわからなかったが、ヤバそうな人達がたむろしていてちょっと危険そうだった。
全体にやはりファサード建築。という印象、、。

今日は町中でジャズフェスティバルをやっていた。
YHで知り合ったコと遊びにいく。

8月18日

マイヤーオフィス

  

ゲーテヌアムへ。
宗教はいってるなあ、、という胡散臭さ、、。
あの時代にこういった造形をつくった事は評価できるけど、、。
まわりにあるお家もなかなか変な?造形、、。


昨日知り合ったMとばったりあう。
彼女は鉄の彫刻をやってるといっていた。

現代美術館
市立美術館
ウィンタートーアへ
YHは安くて広い、しかもキッチン付きだが、人気が無く少々恐い。
ハンガリーの青年と知り合う。ずっとヒッチハイクで旅行してるらしい。
VALSのCD聞いてたら禅とかに興味あるんだと話し掛けてきた。

8月19日

ウィンタートーア美術館


一階駐車場が良かった。ちょっとだけスリットを開けて配置されたガラスの空間。
 

断熱材+パンチングメタル+ガラス という構成の外壁。


 

トップライト。

 





写真美術館

チューリッヒへ。

ジャコメッティ展
初期のブランクーシっぽいものから、絵画デッサン、、そして細長い彫刻にいたるまで、、。
ジャコメッティの線は複雑に絡み合っている。
皺の集まった無数の粒子がゲル状により集まり、天に向かって伸びてゆく。
天から降ってきた泥状の液体が、原始の生命のように魂を吹き込まれて垂直に立っている、、。
小学生の頃、人間が線のように細くなってゆく夢を見ていた事を思い出す。

コルヴュジエセンター(土日の2時から5時まで)
  

2.23mのグリッド
屋根は独立しており(構造的に)、屋上庭園の上に覆いかぶさる
三角形の鋭角の切り込みが、屋上庭園に鮮明な陰影を創り出す。
   

外壁パネルはモンドリアンのように分割着色。
中にはコルヴの絵画がかけられている。(ドアにも絵が)


 

メインは白、赤、黒 サブで黄、青。
曲線の池や、屋上の椅子や手摺のカーブが気持ち良い。
柱はアングル4つあわせた十字形断面。洗練されていないプリミティブなもの。


床はゴムのブツブツシート。


 

 



  



ルツェルンのヌーベルのホールを思い出す、、。
あの構造に似ているかも?

カラトラヴァの駅

    



  

 

カラトラバの高校

 

 



バーゼルに戻る

8月20日

Laufenへ。
H&deMのリコラ社へ。
倉庫 ピッチを変えたルーバー。単純だが効果的。


 

新オフィス(99年)


半透明の色とりどりのカーテンが美しい。


大階段はシアターとなる。


屋上緑化、緑のパーゴラ屋根、。
平面の微妙に曲がった角度が気持ち良い。
全体にリコラ社の社員は良い感じだった。
帰りには飴をくれたり、親切だった。
  


バーゼルYHへ戻る。
ここは建築学校か?と思うくらい建築学生/関係者が多い、、。
板さんのワークショップに参加してきたという院生H。
遠い後輩、、。TK大の学生、、。等等、、。

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ヴィトラデザインミュージアム

 

フラードーム





siza 橋?





ザハ 消防署



 

  



 





 





世界のアンドー






ゲーリー
 







  





8月23日

カートゥーンミュージアム H&deM ハーフミラー/透明ガラスの使い方。

ラショードフォンへ。コルヴの初期作品群達。
伝統的形態の屋根、外壁には装飾、、、若い流行に左右されやすい青年の作品といった感じ。
唯一ショオブ邸だけは見る価値があった。
外壁のガラス、楕円形窓、、、なぜかパラディオを思い出す、、。

  





ベルンへ。
 

 

  

ここのYHは川辺にあり気持ち良い、、。
Yと知り合う。

8月24日

ハーレンジートルンク アトリエ5 良い!!!
  

  

  

 

 

  



  

77戸300人程の集合住宅
緑に囲まれた集合住宅。
外から見ただけだと直線的に住戸が並んでいるだけと言った感じだが、
住戸の中に入ると空間にゆとりがあり、居心地が良い。
特に庭の取り入れ方、効果的なブリーズソレイユ、、。
話を聞くと、近所の人皆が顔見知りだから防犯に良いし、
月一回は集会スペースで3-40人のパーティーを開き、住みやすいと言っていた。
ただ一日に2本しかバスが無いのが不便だと言っていた。
おもいがけず良い建築に出会う!





    

もう一つの新らしいほう。

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ルツェルンのアールトの集合住宅

 

  

  





湖畔にあった集住

  

8月26日
チューリッヒからサンモリッツへ。
湖畔を散歩。
石造の教会が美しい。イタリアの影響か?
アルプスの岩肌を彷佛させる。
遠くに雲を頂いた山々、、緑の谷の底に小川が流れる。
牛がたわむれる真青の空、、。

8月27日
ツェルマットへ。
途中、P-Z(某有名建築家)の事務所に電話。
アトリエは外観だけなら見にきてもいいよとの事。
働きたいと言ったらまずポートフォリオを送ってくれと言われる、、。
ツェルマット
雪を頂いたマッターホルンの姿が美しい。
登山電車で山の上まで行く。
今まで山登りには興味が無かったがここは凄い!美しい。
町は木造家屋。
屋根や土台の一部が石で出来ていたりする。
テラスには赤や白の花々が咲き乱れている。
町中は電気自動車と馬車しか走っていない、、。
観光地もここまでやれば本物だ!

   





   



8月28日
ロンシャンへ。
電車の中からロンシャンの一部が姿を現す。
駅に降り、緑の山道を歩いて行くとロンシャンが現れてくる。
ブルータルな造形。、、5年前に来た時よりも感動が大きい、、。

 





帰りはミュンヘンに住む夫婦の車に乗せてもらえることになり、何故かミュンヘンへ!
前に車に乗せてもらったのがラトゥーレット、、。今回もコルヴ、、。
コルヴは人々をつなげる作用があるのだろうか?
そして僕には旅に向かわせるようだ、、。
インドの旅の話や人生観や死生観について話す。

8月30日

ミュンヘン
H&deMの新作美術館+パッサージュ 良い!!!
はじめてH&deMの建築で良い!と素直に感動!
今まで彼等を誤解していたようだ、、。
この作品を作るために今までの軌跡があったのでは。と思わせる程である。
単なるファーサード建築、、表層の美学から一歩進んで
現代のパッサージュとして充分規範になる空間を創り出している。
微妙にずれて行く軸線、、時間をずらして行くかのようなガラス(+ミラーガラス)の効果、、。
表層の微妙なズレを伴うデザイン、、。
ライヒのようなミニマルさがやっと建築になった感じだ。
そういえば、かなり興奮ぎみに、美術館の人に誰が設計したの?
って聞いたら(何しろ道を歩いていて偶然見つけたから確信が持てなかった)
「知らない。」と言われてショックを受けた、、。
絶対H&deMだろうと思ってそう聞いても「知らないわよ、、。」と言われた、、。
ミュンヘン市民の意識の違いを感じる出来事だった、、。
(何しろこの時期みんなビール飲んで酔っぱらう事しか考えて無い感じだった)



 

フィルムに水が入ったみたい、、。うまく写ってなかった、、。

新しい作品集に期待、、。